時々ウィーン散策♪

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2013.09.26

ウィーン散策 Part.2

 

もうそろそろ9月も終わりですね。

ウィーンは夏の暑い日々が遠い昔のようにすっかり秋めいています。

それでは散策に参りましょうか。

今回はコチラ!

ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の本拠地である楽友協会。

コンサートホールは日本ではニューイヤーコンサートの中継で有名な音響が素晴らしい黄金のホールこと大ホール

ブラームスホール、アイネムホールの他、

多目的ホールとして最近ではグラスホール、メタルホール、ストーンホール、

リハーサルやレセプション目的のウッドホールがあります。

こちらの楽友協会でも管内案内ツアーがあります。

残念ながら英語かドイツ語のみですが裏から回るのでとても楽しめます。

コンサート案内のポスターははこんなふうに街のいたるところにあります。

最後に楽友協会の横の通りの名前はなんと・・・。

ピアノのメーカーで有名なオーストリアのメーカーの名前がついてるベーゼンドルファー通り♪

ピアノのメカニックもウィーンメカニックという独特のメカニックになっています。

2008年より日本のメーカー、ヤマハの子会社になりましたが

変わりなくとってもいい音がする大好きなピアノです!

それではまた次回♪

2013.09.16

野分

 

野分、という言葉に出合ったのは
高校の古文の清少納言<枕草子>
台風の朝。
白い筋になってアスファルトに叩きつける雨。
街路樹をしならせる、うなる強風。
昔のように周りに野っぱらはないが
夏が終焉を迎え、秋めいてきたころ
野っぱらにはススキやらオミナエシやら葛やらが
茫茫と草叢になり、そこを分け入り、なぎ倒すほどの雨風。
まさに<野分>。この風景を古の都人も見て、茫然としたに違いない。
清少納言は<野分>の次の日、あはれ、と書いている。
そう、台風の後はすっきりした快晴になって
何事もなかったような天、下界は狼藉のすさまじさ。
人が片付ける前を切り取る文にひかれた。
現代は文明の利器が、次々に遠い街のリアルを映し出し
来るぞ、来るぞ、と警戒情報が流れだすのだが
自然に横着になった自分は、どこか他人事で冷めている。
さあ、これから来る台風に備えよう。

2013.09.15

ウィーン散策 Part.1

 

ウィーンよりこんにちは!

ウィーンといえばシェーンブルン宮殿

この写真はシェーンブルン宮殿にある丘に登った時に宮殿を撮った写真です。

空の色と宮殿の黄色、キレイですねー!

では音楽に関わるウィーン散策に参りましょうか。

じゃじゃん。

ウィーン国立オペラ座

今年もシーズンが始まりました。

毎年シーズンが始まる初日には通常のオペラ座内ツアーとは違うオペラ座内ツアーがあります。

何が違うのかというと本番で着る衣装を見れたり練習をしているところを見れたりと特典がいっぱいです。

ただこの1日だけ、特別なのです

オペラ演目、バレエ演目はほぼ毎晩オペラ座で演奏されています。

もちろんオペラ座だけではなく楽友協会、フォルクスオペラ座、コンチェルトハウス他

たくさんの劇場、コンサートホールがあります。

他のところはまた次回以降にしましょう。

オペラ座って聞くのにかなり高い料金払わないといけないんでしょうと

お思いになるかもしれませんがそんなことありません。

3ユーロから聞けます。立ち見席というのがあるのです。

ウィーンフィルのオーケストラに載せて一流の歌手さんの演奏が

1000円しないんです。

学生に優しい♪

以上ウィーン散策part.1でした。

これからも不定期でウィーンより散策したいと思います。

次回もお楽しみにー♪

2013.09.15

ライン

スマホに替えて半年を過ぎた。

なにが素敵かって、ラインでしょう。

ヴィエナ支局、もうそろそろパソコン前に座っているだろう、と
ラインで<ハロー>と出すと、既読がすぐさま記される時もある。
飛行機で12時間もかかるところに住んでいるというのに
時差が7時間もあるというのに
メールじゃなく、やっぱりラインといった方がぴったりくるな、
出してすぐに既読がつくと、時間を共有しているリアルがある。

そしてスタンプの可愛さ。
表情で感情を読めるし、こりゃこりゃ深入りしないどこ、と
簡単に終わらせることもできる。

どうしてこんなことが出来るんだろう、と
この筋に詳しい若者に聞いてみたら、早口でばああーっと
一気に説明され、質問しようものなら、さらに分らなくなるのは必定なので
考えずに、恩恵だけをありがたく享受しよう。

2013.09.14

ベルヴェデーレ宮殿

クリムトの<接吻>を見たいと希望すると、ベルヴェデーレ宮殿ね、と。
トラムという可愛い市電を降りて、門をはいると壮麗な宮殿。

フロアも階段もすべて大理石で、色のバリエーションの豊かに目を奪われる。
足早に階段を上っていく案内人に、遅れまじとついて行くと
古の王侯が住まわれた離宮の各部屋を繋ぐ大きなドアが開放され
壁にゆったりと絵画が掛けられている。
沢山の観光客が一緒に入場したのに、広大なのでいつのまにか一人になる。
濃密な時空間にたまに靴音が響いてくるのが心地いい。

壮麗で重厚な額縁の中に住まう繊細なレースで縁取られた貴人や
のどかな田園風景や森林ととめどもなく対話しながら進む。
すると、いよいよお目当てのシーレやクリムトの部屋へ。
ぐっと近代に戻ってきて、ゴージャスで退廃的で美しいもろさ。
<接吻>はまさにそんな感じで、今を求めあっている男女。
官能と破滅とあやうさ。金色のマントはリアルでない理想。
それに包まれた青白い若い男女の接吻は喜びより刹那で悲しい。

あまりに胸がつまるので窓から庭園を眺めると
ずーっと先まで敷き詰められた緑の絨毯に花で模様が描かれ
はるかかなたにウィーンの市街地が臨める。
ベルヴェデーレとは美しい眺め。

当の案内人は私の感傷につきあいたくないと
はなから美術館のカフェに。<ウィーンわが街>は素敵。

2013.09.13

朝が動き出す前に

静寂の時間を独り占めしたくて、早起きをする。

小鳥たちの朝食は明ける前なので、そのさえずりを聞きながら。

そのあと、ちょっとの間だけ音が無くなる。その一瞬が好き。

今朝は、もやが立ち上り街路樹のユリの木の間をオーガンジーで覆っていた。

お日さまがのぼると、その幻想的な風景は姿を消し、朝が動き出すのだ。

ここで気づく。人間が時間を支配しているのではなくて

生物的体内時計に従っていることを。生かせれているのだな。感謝しよう。

2013.09.12

日々の食事

食欲の秋、が来た<サラメシ風に>

何をいまさら、と笑うむきもいらっしゃるだろうが、食べることがホント好きなのだ。

たとえ、寝込んでいても、うつらうつら野菜の在庫などを考えている。

ここ何日か食材を求めていないので、大分すかすかな野菜室だが

立派な白なすとパプリカが目に入り、なんとなく安心。

夕方、白なすを厚めに輪切りにしてパプリカとソテーにしようっと。

イタリア土産で友人に頂いた8年物、バルサミコ酢をたら~りとたらして白ワイン。

今朝、決めたので半日以上しあわせ気分でいられる。

2013.09.12

音楽の力 2

先日、NHK BS1で<私を救った音楽 ショパン>を見た。

イギリスの片田舎で、何にも長続きをしなかった少年が、

ある日、ラジオから流れたショパン・バラード1番に心奪われ、人生を変えた。

楽譜も読めなかった彼が取りつかれたように何回もリピートしピアノを弾いたのだ。

学校から呼び出された親は、叱責を受けると思いながら行くと

お昼休みに一心不乱にピアノを弾く彼に特別な進路を考えているのか?と聞かれる。

飽き性だった息子がこんなに夢中になるものを見つけたことを喜び、

本人の希望をかなえさせようと音大受験に賛成する。親戚中さがしても大学進学した人がいないのに。

ところが無事入学して1ヶ月後、脳腫瘍がわかり手術したが左側がまひ。

夢破れて引きこもってしまった彼の耳に、バラード1番が。

周りの人たちに救われ片手でコンサートをし、逆に周りも勇気と感動を。実話。

私が思うのは、出会いの妙と一心不乱に没頭することで得られる高み。

2013.09.11

カルメン

ご存じ、<カルメン>。

ウィーン娘のナイスチョイスに感謝。だって、オペラ初心者でもわかりやすい。

ウィーンフィルのイントロがふんわり立ちあがってくる。ババ~ンじゃないのだ。

絹糸の束のように滑らかで太く撚りながら一筋も乱れない確かさ。

周りの空気も、息を飲んでヒロインの登場を待つ、感じではない。

席の前には同時進行で解説してくれるディスプレイがあって、簡単に歌の内容を通訳。

ああ、来てよかった。

あっという間に夢の時間は終わりを告げ、ロービーには興奮さめやらない観客であふれる。

夜が長くなる秋から、歌劇場に音楽が戻ってくる。

冬が長いから、さまざまなイベントで楽しむのだ。

今年の演目はどんなものがあるのだろう。聞いてみよう。

2013.09.11

オペラ座

ウィーン国立歌劇場、ヴィーナーシュターツオーパー。
ウィーンのリング通りは旧市街を環状に取り巻いていて

沿道には歴史的建造物が立ち並び、そのひとつがオペラ座。

昼間は観光バスの発着場でカジュアルだが、夜は着飾った人々でにぎわう。

ウィーンに行く前に娘にチケットをお願いして、胸を高鳴らせて、いざ。

もう建物の中に入ったとたん<オペラに行く>とはこんな素敵なことと背筋が伸びるから不思議。

ゲートがあってチケットをもいでもらい、自分でシートを探してやっと座る、これが日本。

ここでは時間がくるとスタッフが中央大階段の前で<チケット拝見>と言いながら

上ってどちらの回廊に行くか教え、回廊の先には広いクロークがあって身軽にしてくれる。

各ドアの前にはドアマンがいて、席までご案内。特別な夜へようこそ、なのだ。

大階段だって段差が低く、幅が広い。

ドレスをつまんですべるように階段を降りるシーンを映画などで見て、不思議だった。

なるほどこの階段だから、エレガントにふるまえるのね。

クロークにコートを預けないで膝の上をこんもりさせたり、隣の席に置いたり、えてしてアジア人。

なるほど、なるほど。観察もまた楽し。

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